• 高貴なる薔薇の香り
    高貴なる薔薇の香り
    2021.02.24
    さて、つづきです。 気付きの為、閃きの為、THERAをつくる為…様々な理由で日本全国を旅しています。 薬草、人、土地、時間…その繋がりを知ることは大きな学びに気づきになり、クリエイティブのパワーにもなります。 よく、「奈良のものだけを使わないのですか」と聞かれます。もちろんTHERAのはじまりの地でもある奈良の素材は主に使用していきたいのですが一方でブランドとして伝えたいメッセージがあります。すべてはこの繋がりでできているということ。シルクロードを経てヨーロッパから奈良へ、そして全国へ。 こちらは長野小諸の夢ハーベスト農場さんを訪ねた際のお写真。
  • (ちょっと脱線)和洋など折衷
    (ちょっと脱線)和洋など折衷
    2021.02.24
    こんにちは。THERA開発者の橋本です。 ここのところお香や和の香りについてのお問い合わせがご意見が増えています。 その中で「今までお香が好きってなんだか恥ずかしくて言えなかった。でもTHERAのお香を手にしてお香もいいんだった思えた。」 「日本の古いものはダサいって思っていました。あれ、日本の古いものカッコいいってTHERAを手にして思いました。」 なんて嬉しいお言葉でしょう。ありがとうございます。 そんなお声をいただき、ふと思ったこと。 どっちも良いと思いますーーーー!!! 適当ですね、私。 いえ、どっちもいいんです。 和洋など折衷と書きましたが、和も洋も漢も…いいものは感謝していただきましょう。不要なものを無理やり懐にそえなくてよいけれども。 そもそも日本のアロマの文化はお香からでした。淡路島に香木が漂流し、それを聖徳太子が香木だと気付いて火を灯した、奉納したという伝説があります。そこから1400年以上、お香の文化は日本にあります。だからこそ、日本人が潜在的に良い香りだと思ったり落ち着いたりするのでしょう。 一方で当時、シルクロードを通り様々な薬草やスパイスが日本に届きました。そしてそれらは日本の風土や人、時代に合わせて変化してきました。 例えばインドのスパイスは食物の腐敗を防ぐために使われていましたが、日本では気候が異なる為、その使用法は取り入れられませんでした。その後スパイスは主に調味料として日本で使用されるに至ります。遥かヨーロッパやイスラムの国から日本に届いたスパイスや薬草達も同様に、日本での使い方。人それぞれの使い方。それで良いんだと思います。 「和と洋の香りどちらが好きですか?」と聞かれることもありますが。 どちらも好きです♡(また適当) だってどちらも魅力的なんですもの。 という私の心の声を代弁してくれるアイテムが完成いたしました。 蔦屋書店さん限定(まずは奈良店でのみご購入いただけます)の ローズウォーターとヒノキウォーター。 ダマスクローズとヒノキが並んでいます。(ダマスクローズは日本でも栽培が可能ですが、ヒノキが分布するのは日本と台湾と言われています。) 周辺環境やマスクにシュッとできるように今回の2本を開発しましたが、敢えての並びにしたかったためです。 いいんです。好きな薬草や香りを、好きな方法で自分の暮らしに懐に、取り入れましょう。 (ちょっと脱線)は続きまして、次回は薔薇と桧のお話を。 詳しくは次回にて。
  • 薬草って宇宙だ
    薬草って宇宙だ
    2021.02.18
    こんにちは。THERA開発者の橋本です。 記事をUPできないまま、今年も1か月半が経ってしまいました。 変わらずコロナウイルスが猛威を奮っておりますが、いち早く 落ち着き、穏やかな日々が戻ることを心よりお祈り申し上げます。 こちらはお正月明けにお店やメディア向けに書いた記事です。 == 私事ではありますが、お正月は奈良で過ごしました。 奈良にお客様をご案内する事がよくございますが、皆さん必ず お立ち寄りされるのはやはり東大寺、大仏殿。 (ちょっと大仏さんのお話) 地元奈良の私達は大仏さんと呼びますが、正式名称は廬舎那仏座像。 廬舎那とは太陽や照らすという意味もあり、また大仏さんは宇宙仏とも 言われます。 そんな大仏さんの大きな手のお話をよくさせていただくことがあります。右手は手のひらをこちらに立てて中指を少し曲げています。この形を施無畏印(せむいいん)と言い、「畏れることはないですよ」という意味を持っています。左手は与願印(よがんいん)といい、「人々の願いを叶えますよ」という意味。 大仏さん建立の頃も天災や疫病が続いた時代。その頃からずっと こうやって人々を見守ってきてくださいました。 時を経て2021年。いまふたたび平穏な日々が戻るよう、見守っていただけたらと思います。 毎年1月1日には大仏さんが窓からお顔を出されます。(年に二度お顔を出されます)子どもの頃は見張られている様で「やだー、大仏さんがこっち見てるー!」と言っていました(笑))大人になればそのお姿は美しく、ありがたいものです。 == 廬舎那、宇宙という言葉が出てきましたが、今年は宇宙という言葉を強く意識します。私の古巣も”生活って宇宙だ”というCMをされていますが… ここ数年意識してきたサスティナブルということをより深く意識してTHERAの開発や展開や、その他の漢方や薬草事業に携わってまいりたいと思います。 その様な中で当社(株式会社ALHAMBRA)は内閣府の地方創生SDGs官民連携プラットフォーム会員にもなりました。様々な角度で取り組み、発信していきたいと思います。
  • 塗香ZUKO
    塗香ZUKO
    2020.11.06
    こんにちは。THERAプロデューサーの橋本です。 みなさん、塗香(ずこう)というものをご存じでしょうか。 インドにはじまり、1000年以上前にシルクロードを渡り日本へ伝わったお香の文化。 塗香は粉のお香。白檀などの香木から香料を取り、清めたり、邪気を寄せ付けないように仏教の時代に取り入れられました。 お祈りの前にお清めをし、人間の煩悩を除き清涼にするとされ、昔はお寺ごとにレシピ(アロマブレンド!)があったそうです。 (使い方) 浄化やお清めの気になる時に、場所に。 手に少量取ってお香りをお楽しみください。あたためることで香りが立つので、 手の上でそっと撫でるようにすると良い香りがします。
  • 2020年正倉院展と当時の様子から今思うこと。
    2020年正倉院展と当時の様子から今思うこと。
    2020.11.04
    【正倉院と薬物】2020年の正倉院展は 10月24日(土)~11月9日(月)まで **今年は完全予約制です** 実家の近所にあることから、遥か昔ティーンの頃には「近所に日本で一番古い倉庫があるねん~。」 だなんて酷い事を言っていたプロデューサーの橋本です。(大変失礼いたしました。) そんな正倉院が、漢方や薬草の仕事に携わるようになってどれだけ重要な建物かを再認識した次第です…。 さて、正倉院ですが奈良時代に建立された東大寺の倉庫で、聖武天皇の遺愛品を中心に約9,000件の宝物が現在まで大切に保管されています。楽器、伎楽面(ぎがくめん)、遊戯具(ゆうぎぐ)、調度品、佩飾品(はいしょくひん)、染織品、文書・経巻など、様々な宝物がおさめられていますが、今回注目したいのが正倉院薬物。  正倉院薬物を語るにあたって、まず外せないのが光明皇后の存在です。皇后は人々への慈愛心が強く、貧しい病人に施薬や施療をするための施薬院(せやくいん)や、貧窮者や病人、孤児などを救うために悲田院(ひでんいん)を創設しました。  聖武天皇が大仏開眼からわずか4年で崩御されたため、皇后はたいそうお悲しみになり、もともと体が丈夫でなかった天皇を心配してさまざまな薬物を揃えていらっしゃいました。皇后は、天皇の遺愛品とは別に正倉院に薬物も納めました。「東大寺献物帳」のなかの一巻である「種々薬帳」には、献納した60種類の薬物名と、その数量および質量などが列記されています。   「種々薬帳」に記載されている60種類の薬物のうち、約40種類が正倉院に現存し、約1250年前の薬物として、他に例をみない貴重な資料とされています。植物をはじめ珍しい動物や鉱物などを、シルクロードを通じて唐や新羅、東南アジアなどからも取り寄せていたことをうかがい知れます。その中には現在でも漢方薬に配合される大黄、人参、甘草、厚朴や、桂心(肉桂・ニッケイ)なども見られます。  そして巻末には、「病に苦しんでいる人のために必要に応じて薬物を用い、服せば万病ことごとく除かれ、千苦すべてが救われ、夭折(ようせつ)することがないように願う」といった願文が記載されています。実際に、願いどおり薬物は持ち出されて病人を救うために役立てられたと言われています。  今回の正倉院展では、皇后が献納した薬物から8種が展示されるほか、由緒は不明とのことですが宝庫に伝わる薬物2種が出陳されます。    また、当時は今とおなじように疫病の流行った時代。飛鳥奈良時代の文献からは当時の 様子が見受けられます。出陳されている正倉院文書『周防国正税帳』(税の決算報告書)には 「疫病の流行で税の徴収が難しい」などと記されていたりも。そして当時も今と同じように 「身体を冷やさず飲食物に気を付けること」などが言われていたり、予防や治療に薬草を用いて いたことが分かります。  1000年前の日本の暮らしの知恵の記録が、新型コロナが流行り混沌とする現代に何かを教えてくれそうです。 そして何よりも、種々薬帳の最終章の皇后のお言葉に現代の薬草使いが人々のお役に立てること、を考えずにはいられません。
  • 香りのお話(香りの歴史)
    香りのお話(香りの歴史)
    2020.10.16
    昨今の流行もあり、今や当たり前となったアロマ、香りのもの。日本人は古代から香りに親しみ、暮らしの中にそれを取り入れてきました。 アロマの始まりも飛鳥奈良の時代です。とはいっても当時はアロマオイルや柔軟剤ではなく、香(こう)。 今日はそんな香りの歴史をご案内したいと思います。 【香りの歴史】 (西洋と東洋の香り) 東洋では、インドに起源を持つ香料が極東に普及する過程で、西洋とは対照的な香りの文化が発展しました。白檀や沈香、スパイスを焚いて死者を来世に送る習慣があった古代インドでは、王侯貴族が香膏を体に塗り、芳しい香煙を楽しんでいたことがバラモン教の聖典『ヴェーダ』(BC5以前)に 記されています。中国で香料が線香や薫香に用いられるようになるのは六朝時代(3~6世紀)になってからのことです。シルクロードが開通した紀元前2世紀以降も、香辛料が利用されていたことを除けば、ヨーロッパやインドのように食品加工や装身に香料を用いることはありませんでした。 (日本への伝来 :奈良時代に淡路島に香木が漂着・伝来し、平安時代に京の都にて華やかな風習に) 香は6世紀の飛鳥時代に仏教伝来と共に日本に伝えられ、奈良時代になると、唐の鑑真和上が沈香や白檀など数種類の香薬を調合して作る薫物(たきもの)を日本に伝えます。初めは供香(そなえこう)として仏前に用いられましたが、平安時代には、宮廷を中心に空薫物(そらだきもの)として部屋や着物に香をたきしめる風習が盛んになりました。 インドで発達したスパイス文化は、シルクロードを通りつつも天候の違いから日本では文化となりませんでした。 香木が淡路島に漂流し、それが香木であると分かってから暫くは香は仏教のもの、仏様へのお供え物でした。 鑑真が薫物を日本に伝えたのち、民間へ”香りを愉しむこと”が伝わっていったといいます。 現代はアロマオイルやハーブ、人工の香りが多いですが、 当時からある香をいまふたたび取り入れてみるのも粋かもしれません。
  • THERA(テラ)について飛鳥奈良時代のお話 / about THERA, about NARA
    THERA(テラ)について飛鳥奈良時代のお話 / about THERA, about NARA
    2020.10.16
    先月THERAのはじまりのお話を書きましたが、本日は日本のヘルスアンドビューティ、漢方・植物療法・アロマ・THERAの発祥の地、奈良の昔のお話。 コロナの流行の中、こんなお話をしています。 「大仏さんができたのは、疫病の時代のすくいのためなんですよ」 その頃の日本は、少し今の時代に似ていました。天災、そして疫病の流行。人々の疲弊。 当時人々はどのようにして疫病から身を守ったのか。 それは、薬草、祈り、そしてソーシャルディスタンス。 約1300年前、大仏造立を決断した聖武天皇の時代は、大地震や飢饉が続き、疫病(感染症)が流行していました。 人類を最も苦しめたウイルス感染症、天然痘。平城京にも蔓延し、当時の国政を担っていた藤原氏の4兄弟が全員病死するなど世の中は大混乱していました。その様な中、相次ぐ国難に悩んだ聖武天皇が743年に国家の安寧や疫病から人々が救われることを願って大仏の造立を命じました。 当時の文献を見てみると、 薬物(生薬や漢方薬)は貴重なものであった為、薬膳とはいかないまでも季節のものや薬草を活かした食事のとり方によって健康を維持しようという考えがあった様です。驚くのは当時から身体を冷やさない重要性が言われていたこと。 ソーシャルディスタンスは、もちろんその言葉があるわけではありませんが集会や食事の際の注意(お皿を使いまわさない)などが言われていました。 そして祈り。 今も昔も変わらない天災や感染症は恐ろしいですが、当時と同じように私達も暮らしを見直して、祈り、穏やかに過ごしていきたいものです。
  • THERA季節のお便り
    THERA季節のお便り
    2020.08.15
    これから公式のHPでTHERAについて、漢方について、薬草について綴っていくことにしました。 これまでは月に一度『THERA季節のおたより』をつくって小売・プロモーションなどでご一緒いただく法人の皆さま、売り場やセミナー、イベントでお客さまにご案内をしていましたが、この様な世の中になり対面の機会を常につくることが難しくなったこと、一方で植物療法や漢方を含む自然療法、自己免疫などにご興味を持たれる方が増えてお問合せが増えたこと、などが理由です。 漢方や薬草、アロマなどの知恵が、少しでもみなさんの暮らしのお役に立ったら嬉しいです。