THERA(テラ)について飛鳥奈良時代のお話 / about THERA, about NARA

2020.10.16
THERA(テラ)について飛鳥奈良時代のお話 / about THERA, about NARA
先月THERAのはじまりのお話を書きましたが、本日は日本のヘルスアンドビューティ、漢方・植物療法・アロマ・THERAの発祥の地、奈良の昔のお話。

コロナの流行の中、こんなお話をしています。
「大仏さんができたのは、疫病の時代のすくいのためなんですよ」
その頃の日本は、少し今の時代に似ていました。天災、そして疫病の流行。人々の疲弊。

当時人々はどのようにして疫病から身を守ったのか。
それは、薬草、祈り、そしてソーシャルディスタンス。

約1300年前、大仏造立を決断した聖武天皇の時代は、大地震や飢饉が続き、疫病(感染症)が流行していました。
人類を最も苦しめたウイルス感染症、天然痘。平城京にも蔓延し、当時の国政を担っていた藤原氏の4兄弟が全員病死するなど世の中は大混乱していました。その様な中、相次ぐ国難に悩んだ聖武天皇が743年に国家の安寧や疫病から人々が救われることを願って大仏の造立を命じました。

当時の文献を見てみると、
薬物(生薬や漢方薬)は貴重なものであった為、薬膳とはいかないまでも季節のものや薬草を活かした食事のとり方によって健康を維持しようという考えがあった様です。驚くのは当時から身体を冷やさない重要性が言われていたこと。
ソーシャルディスタンスは、もちろんその言葉があるわけではありませんが集会や食事の際の注意(お皿を使いまわさない)などが言われていました。
そして祈り。

今も昔も変わらない天災や感染症は恐ろしいですが、当時と同じように私達も暮らしを見直して、祈り、穏やかに過ごしていきたいものです。
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